定期接種の案内には、「生後2か月から」「1歳に至るまで」「5歳以上7歳未満」のような言い方が並びます。誕生日や「2か月後の同じ日」を数えると、1日ずれることがあります。厚生労働省が事務連絡で示している数え方を、日付で確かめます。
- 歳も月も、「達する日」は誕生日・応当日の前日です(事務連絡)。3月1日生まれの「生後2月」は5月1日ではなく、4月30日です。「生後2月から」は、その日から接種できる、という意味です。
- BCG・B型肝炎の「1歳に至るまで」の最後の日は、1歳の誕生日の前日です。その同じ日が、MR(麻しん風しん)第1期と水痘の最初の日です(2026年3月1日(日)生まれなら、2027年2月28日(日)です)。
- 応当日のない月は月末です。1月31日生まれの生後1月は2月28日(閏年なら29日)で、閏日(2月29日)生まれは、平年の1歳を2月28日に迎えます。
- ロタウイルスだけは、月ではなく日数です。出生6週0日後から(出生日の42日後)、ワクチンの種類で出生24週0日後・32週0日後まで。
- MR第2期とHPVは「年度」で決まります。4月1日生まれと4月2日生まれで、対象の年度が1年ちがいます。
日付の早見表(6つの生まれ日)
ふつうの日(3月1日生まれ)と、数え方が分かれやすい日(月末、閏日、4月1日・2日)です。
| 生まれた日 | 生後2月に至る日(5種混合・肺炎球菌・Hibの最初の日) | 1歳に至る日(BCG・B型肝炎の最後の日) | ロタの最初の日(出生6週0日後) | MR第2期の最初の日 | HPVの最初の日(女子) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月1日(日) | 2026年4月30日(木) | 2027年2月28日(日) | 2026年4月12日(日) | 2031年4月1日(火) | 2037年4月1日(水) |
| 2026年1月31日(土) | 2026年3月30日(月) | 2027年1月30日(土) | 2026年3月14日(土) | 2031年4月1日(火) | 2037年4月1日(水) |
| 2026年3月31日(火) | 2026年5月30日(土) | 2027年3月30日(火) | 2026年5月12日(火) | 2031年4月1日(火) | 2037年4月1日(水) |
| 2024年2月29日(木) | 2024年4月28日(日) | 2025年2月28日(金) | 2024年4月11日(木) | 2029年4月1日(日) | 2035年4月1日(日) |
| 2026年4月1日(水) | 2026年5月31日(日) | 2027年3月31日(水) | 2026年5月13日(水) | 2031年4月1日(火) | 2037年4月1日(水) |
| 2026年4月2日(木) | 2026年6月1日(月) | 2027年4月1日(木) | 2026年5月14日(木) | 2032年4月1日(木) | 2038年4月1日(木) |
3月31日生まれの生後2月は、5月31日ではなく5月30日です。5月31日という応当日があるので、その前日になります。反対に、5月31日生まれの生後1月は、6月に31日がないので6月30日(月末)です。「月末生まれだから月末」という覚え方は、通用しません。応当日があるかないかで決まります。
「1歳に至るまで」の最後の日が、次の予防接種の最初の日と重なる
施行令の表は、結核(BCG)とB型肝炎を「一歳に至るまでの間にある者」とし、麻しん・風しん第1期と水痘を「生後十二月から」としています。年齢は誕生日の前日に達するので、1歳の誕生日の前日は、BCG・B型肝炎の最後の日であり、MR・水痘の最初の日です。1歳の誕生日当日は、BCG・B型肝炎はもう対象ではありません。厚生労働省の水痘のページも、対象を「1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日まで」と書いています。
ロタウイルスは日数で数える
ロタウイルスの対象は、「生後6週に至った日の翌日から」です。事務連絡は、これを出生6週0日後と言い換え、生まれた日の翌日を出生1日後と数えます。3月1日生まれなら、4月12日からです(出生日の42日後)。同じ子の「生後2月」は4月30日で、18日後です。厚生労働省のQ&Aは、この子について、定期接種の開始日が4月12日、標準的な接種期間の開始日(生後2月)が4月30日と、別に書いています。ロタの最後の日は、ロタリックスが出生24週0日後(8月16日)、ロタテックが出生32週0日後(10月11日)です。
4月1日生まれと4月2日生まれ
MR第2期は、5歳以上7歳未満で、小学校就学の始期の1年前の日から前日までです。HPVは、12歳となる日の属する年度の初日から、16歳となる日の属する年度の末日までです。どちらも年度(4月1日〜3月31日)で区切るので、4月1日生まれは学年が1つ早く(早生まれ)、対象の年度が1年早く始まります。表の4月1日生まれと4月2日生まれは、生まれた日が1日しかちがわないのに、MR第2期もHPVも1年ちがいます。理由は早生まれのガイドにあります。
この記事で確認していないこと
- 各市区町村・医療機関が、対象期間の最初・最後の日をどう扱っているか(たとえば接種券の有効期限、予診票の日付の確認)は、確認していません。「誕生日の前日の24時に歳に達する」ので、前日の日中でも接種できるように配慮した、というのが事務連絡の説明です。
- HPVの「十二歳となる日」の読み(誕生日の前日)は、事務連絡の数え方にそろえたこのサイトの読みです。2000〜2040年のすべての生年月日で、小学校6年生から高校1年生までの年度と同じになることは確かめています。資料に日付の例はありません。
- 標準的な接種時期、接種の回数と間隔、長期療養などの特例、日本脳炎の生年月日による特例、キャッチアップ接種は、扱っていません。受けるタイミングは、定期接種の対象期間の計算で期間を確かめたうえで、お住まいの市区町村の案内とかかりつけ医に相談してください。
- 法令は2026年11月5日にe-Govで確認しました(予防接種法施行令・同施行規則とも2026年10月1日施行の版)。事務連絡は令和2年2月4日付で、その後の改正は確認していません。